2016/09/05
当院では、これまで地域における様々な医療サービスニーズにお応えできるよう在宅復帰機能の充実を図って参りましたが、その取り組みを更に進めるため、本館1階の1病棟(療養病棟)を回復期リハビリテーション病棟として、開設いたしました。
これにより患者様の在宅復帰や社会復帰のサポートはもちろん、他の医療機関などとの連携を強化することで、地域における当院の役割を一層充実して参ります。
病気にかかったり、大きな怪我で受傷した直後から2週間程度を「急性期」と呼び、救急医療や専門医療による手術などの治療を行います。
その後の2か月から6か月の期間は、日常生活や社会復帰に向けた運動機能の回復や能力向上のための改善・準備期間にあたり、この期間を「回復期」と呼びます。
回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患や大腿骨頸部骨折等の骨折あるいは外科手術後等の患者様を急性期病院から受け入れて、集中的なリハビリテーションを行なうことで、患者様ご自身やご家族が希望される生活ができるようお手伝いする病棟です。
医師、看護師はもちろん、リハビリテーションの専門職である理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)に加えて介護福祉士・栄養士・医療相談員などでチームを作り、共同でそれぞれの患者様にあったプログラムを作成して実施していきます。プログラムの作成や実施にあたっては患者様ご本人やご家族とのご相談を行い(カンファレンス)、患者様の状態や家庭環境も踏まえた上で不安なくリハビリテーションに取り組んでいただけるようご支援して参ります。
対 象 疾 患 | 回復期病棟 入院期間 |
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳炎、脊髄炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症又は手術後、義肢装着訓練を要する状態 | 150日以内 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部外傷を含む他部位外傷 | 180日以内 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後状態 | 90日以内 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 | 90日以内 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態 | 60日以内 |
股関節又は膝関節の置換後の状態 | 90日以内 |
(令和2年4月1日現在)
回復期リハビリテーション病棟に関する入院相談、施設見学につきましてはお気軽に地域連携センターまでお問い合わせください。
また、「入院までの流れ」及び「療養環境のご紹介」につきましては下記リンクボタンよりご参照頂けます。