新着情報

第5期フレイル予防教室

2025/05/12

第1回

今回で5期目となる令和6年度の青寿会健康支援事業フレイル予防教室には、前回参加者2名を含む5名の地域の方々に参加して頂きました。今期も理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士の多職種が協働し、筋肉の量や運動機能、嚥下機能を測定した結果から運動や食事などについて助言や指導を行いました。

「65歳を超えても適切な運動療法を行うと筋力が維持される」ということが一部研究で報告されています1)。また、運動療法は栄養療法とセットで行う必要があり、低栄養状態で運動を行っても逆効果になってしまうことがあります。自身に合った適切な運動療法や栄養療法を知る為にも専門職の助言・指導は有効だと思います。

今後も地域の皆様への健康に貢献できるよう、努めてまいります。

  • 体組成測定の場面体組成測定の場面
  • 栄養指導や運動指導の場面栄養指導や運動指導の場面

1) Physical Activity Guidelines Advisory Committee. 2018 Physical Activity Guidelines Advisory Committee Scientific Report. US Department of Health and Human Services. 2018.

第2回

3カ月前の1回目と2回目で比べると体組成(筋肉量・基礎代謝量)が改善、身体機能(握力や歩行速度)が向上しており、プレサルコペニア(要支援状態になる危険性がある状態)からロバスト(健常者)に改善していました。また、前回の栄養指導をもとに「沢山の種類の食品をとることを意識し、また、配布されたレシピ集も参考にしました」との声も聞かれました。

正しく健康を評価するには体成分を正確に評価する必要があり、体重やBMIだけに頼ることには限界がある¹⁾と言われております。当院では体組成を測定できるInbodyを使い、体を構成する基本成分である体水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪を定量的に分析する事ができます。その結果から筋肉量や体脂肪量、筋肉のバランス、体のむくみ等を読み取り、フレイル予防や健康な体づくりのアドバイスをお一人お一人にさせていただいております。

今後も地域の皆様の健康維持・向上に貢献できるよう努めてまいりたいと思います。

  • ふくらはぎの太さを測定している場面ふくらはぎの太さを測定している場面
  • 片脚立位の時間を測定している場面片脚立位の時間を測定している場面

第3回

今年度最後のフレイル予防教室となりました。
今年度は途中から参加できなくなった方もいらっしゃいましたが、3名の方が最後まで参加する事ができました。栄養面や運動に関してアドバイスを積極的に実践されており、第1回と比較すると全員の方が改善傾向にありました。特に食事多様性スコア(DVS)では目標値である7点を意識することができており、食事内容に改善が見られました。
フレイル予防は日々の習慣と密接に結びついており、栄養、身体活動、社会参加を見直すことが大切です。また、高齢者の痩せは肥満よりも死亡率が高くなります1)(資料1)。「痩せる=健康」という考え方は必ずしも正しくありません。65歳を過ぎて病気でもないのに痩せてきたら、筋力や栄養状態の低下を示している可能性があります。適度な体重を維持し、健康的な食事や適度な運動を続けることで、健やかで充実した毎日を過ごしましょう。
今後もフレイル予防教室を通して、地域の皆様の健康維持・向上に貢献できるよう努めてまいります。

※なお、教室は毎回感染対策を講じたうえで開催しております。

(資料1)BMIと死亡リスクの関係(資料1)BMIと死亡リスクの関係

引用元 1)肥満指数と死亡率との関係について 国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト

修了式

第5期(令和6年度)フレイル予防教室の修了式と講演会「フレイル予防」を、令和7年3月5日に下関市立北部公民館で開催しました。
フレイルは加齢に伴い生活機能や予備能力が低下し、健康状態に対する脆弱性が増した状態を指します。厚生労働省の資料¹⁾では、フレイル予防は日々の習慣と結びついており、予防のためのポイントとして次の3つを挙げています。1.「栄養:食事の改善」、2.「身体活動:ウォーキング・ストレッチなど」、3.「社会参加:趣味・ボランティア・就労など」。
当院のフレイル予防教室では、参加者の身体計測データやアンケートを基に、専門職種の職員が上記1、2の栄養と身体活動について、適切な必要量などをアドバイスすることで、筋肉量や栄養状態を改善することを目標にしています。
なお、令和7年度は教室開催を一時中断し、令和8年度から新たな形で事業を再開する予定にしています。その際には改めてお知らせしますので、よろしくお願いいたします。

1)	引用元:厚生労働省 食事摂取基準を活用した高齢者のフレイル予防事業 パンフレット「食べて元気にフレイル予防」 1) 引用元:厚生労働省 食事摂取基準を活用した高齢者のフレイル予防事業
パンフレット「食べて元気にフレイル予防」

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