2024/12/04
今回で5期目となる令和6年度の青寿会健康支援事業フレイル予防教室では、前回参加者2名を含む5名の地域住民の方に参加して頂きました。今期も理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士の多職種が協働し、筋肉の量や運動機能、嚥下機能を測定した結果から運動や食事などについて助言や指導を行いました。
「65歳を超えても適切な運動療法を行うと筋力が維持される」ということが一部研究で報告されています1)。また、運動療法は栄養療法とセットで行う必要があり、低栄養状態で運動を行っても逆効果になってしまうことがあります。自身に合った適切な運動療法や栄養療法を知る為にも専門職の助言・指導は有効だと思います。
今後も地域住民の皆様への健康に貢献できるよう、努めてまいります。
1) Physical Activity Guidelines Advisory Committee. 2018 Physical Activity Guidelines Advisory Committee Scientific Report. US Department of Health and Human Services. 2018.
3カ月前の1回目と2回目で比べると体組成(筋肉量・基礎代謝量)の改善、身体機能(握力や歩行速度)が向上しており、プレサルコペニア(要支援状態になる危険性がある状態)からロバスト(健常者)に改善していました。また、前回の栄養指導をもとに「沢山の種類の食品をとることを意識し、また配布したレシピ集を参考にしました」との声も聞かれました。
正しく健康を評価するには体成分を正確に評価する必要があり、体重やBMIだけに頼ることには限界がある¹⁾と言われております。当院では体組成を測定できるInbodyを使い、体を構成する基本成分である体水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪を定量的に分析する事が出来ます。その結果から筋肉量や体脂肪量、筋肉のバランス、体のむくみ等を読み取り、フレイル予防や健康な体づくりする為のアドバイスを一人一人にさせていただいております。
今後も地域住民の皆様の健康維持・向上に貢献できるよう努めて参りたいと思います。